お箏の仲間たち
- kotonohawave
- 2016年12月11日
- 読了時間: 1分
突然ですが、お箏の絃はなぜ13本なんでしょう?
ある本*1に、こんな逸話を見つけました。
「中国は秦の時代に「瑟(しつ)」という25弦の箏がありました。瑟の名人が家督相続で姉妹に楽器を譲ろうとしたときに、姉妹が争わないように、12弦と13弦に分けて与えたというのです。その一つは韓国、朝鮮の「伽倻琴(カヤグム)」に、一方は日本の箏になりました。「伽倻琴」の弦は12本、日本の箏の弦は13本です」
その真偽はともかく、琴柱のある「箏」の仲間は、アジア各国にあります。
*琴柱のない「琴」は別の楽器になりますので、ここでは割愛させていただきますね。
やはり大元は中国でしょうか。「古箏(グーチェン)」です。絃の数はいろいろですが、今は21本が標準のようです。
逸話に出てきた韓国の「伽倻琴」は確かに12本あります。
そのほかにベトナムの「弾箏(ダンチャン)」、モンゴルの「Yatga(ヤトガ)」、インドネシアには「Kacapi(カチャピ)」があります。
同じ仲間の楽器ですが、それらの音色はお国柄に応じて、それぞれです。
YouTubeで様々な音色が聴けますので、検索して聴いてみてください。
*1『邦楽おもしろ雑学事典』 西川浩平著 ヤマハミュージックメディア 2003

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