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お箏の製作実演

先日、東京邦楽器商工業協同組合のイベント「東京三味線・東京琴展示製作実演会」において、お箏の製作実演を拝見してきました。

製作されていたのは、「伝統工芸士」の職人さん達です。

お箏は「楽器」ではありますが、「伝統工芸品」なんですね!

お箏は一本の丸太から、だいたい2面(お箏は1面、2面と数えます)取れるそうです。

職人さんは、全ての工程を一人で最初から最後まで作るとのことで、1面製作するのに25日くらいかかるとのこと。

お箏には様々な装飾がありますが、職人さんに言わせると、音色は材質でほぼ決まり、装飾は、見た目(見栄)のため!だそうです。

率直なお話に、ちょっとびっくりしました。

写真は、甲(お箏本体の部分)の裏側に、「綾杉彫り」という彫り込みを入れているところと、完成したお箏から見える「綾杉彫り」です。

この彫りは、もちろん音色のために入れているのですが、裏板全面に掘られているわけではありません。

必要な分量を、必要な場所(完成後に見える場所)!に入れているそうです。

手作りだからこそ、演奏家さんの求める音色に合わせて作られるお箏。

オーダーメイドできれば最高ですが、そうでなくても、職人さんが、ひとつひとつ大切に作ってくださった楽器だと思うと、丁寧に扱いたいと感じました。

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