お箏の楽譜はどこにある?
お箏の楽譜を見たことはありますか?
楽譜を買いに行こうと思ったら、「楽器店」に行けばあると思いますよね。
大都会銀座には、「ヤマハ楽器」も「山野楽器」も、それぞれ立派なビルを構えています。
銀座の一等地で、1フロア、2フロアが楽譜で埋まっているお店です。
ピアノはもちろん、あらゆる「西洋楽器」の楽譜、オケや室内楽、吹奏楽の楽譜はいくらでもあり、品揃えに不自由はない、はずです。
が、お箏の楽譜はどちらにもありません。
以前は、大手百貨店に「和楽器売り場」があり、楽譜もそこで買えたそうですが、今は、馴染みのお琴屋さんに注文したり、インターネット上で買い求めたりするのが当たり前のようです。
これは邦楽人口減少の弊害の一つで、出版社さんや楽器屋さんを責めることは出来ません。しかし、現実問題として、とても不自由です。
はっきり曲が決まっていて、楽譜も決まっている場合にはネットでの購入は便利です。
けれども、知らない曲や、知っている曲でも編曲したものは、直接楽譜を見ないと様子が分かりません。
様々な楽譜を手にとって、実際に音を思い浮かべながら次の1曲を選ぶ。
そんな西洋楽器奏者が、「当たり前」にやっていることが、どうして叶わないことなのでしょう。
お箏が特別な楽器ではなくなり、お道具も楽譜も、ショッピングセンターで買える!
そんな日がくるといいなぁと強く思います。